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2008年2月

2008年2月18日 (月)

天竜川水系が「世界遺産」に?!

なんの予備知識もなく「世界遺産」に?の話にびっくりしましたeye

地元静岡文化芸術大学の公開講座「東南アジアを知る」のひとつ「東アジアと日本ー芸能の視座から」を受講したときのことです

正直なところ、「えっ、本当?」と怪訝な顔をした私です

民俗芸能を分類するとgood

Matsuri12_2 1.神楽(巫女神楽・採物神楽、出雲流神楽、伊勢流神楽、獅子神楽)

2.田楽(田遊び・田植踊り、御田植神事、田楽躍)

3.風流(神遊び、太鼓踊り・風流獅子舞、念仏踊・盆踊、小歌踊、作り物風流・行列風流・動物風流など)

4.語り物・祝福芸(巫女祭文、千秋万歳・春駒など、平曲・幸若・題目立・説経・浄瑠璃など)

5.渡来芸・舞台芸(伎楽(獅子舞など)・舞楽・散楽など、延年・能・狂言・人形芝居・歌舞伎)

なんとこの大きく5つに分類される民俗芸能が、この天竜川水系にすべて存在するというのです sign03

このように多様な民俗芸能が、全て網羅される地域というのは全国的にも珍しい…それが「世界遺産」に匹敵するということらしい

講義をして下さったのは、静岡文化芸術大の須田教授で、今後も折りに触れてこの提言を続けていきたいとおっしゃっていました

なんて誇らしい、なんて素晴らしい提言でしょうshine

さて代表的な芸能はなにかと言えばdownwardleft

 Matsuri16_2 神楽ー遠山霜月祭(長野・南信濃)、霜月神楽(愛知・設楽郡)、花の舞(静岡・佐久間)、花祭(愛知・設楽郡)

 歌舞伎(地芝居・農村歌舞伎)ー大鹿歌舞伎(長野)、横尾歌舞伎(静岡・引佐)、浦川歌舞伎(静岡・佐久間)、雄踏歌舞伎(静岡・雄踏)、湖西歌舞伎(愛知・湖西)…このほか、引佐井伊谷や細江、水窪、浜北大平、浜松滝沢、浜松都田などに農村歌舞伎舞台があったという

人形芝居ー黒田人形(長野・飯田)、今田人形(長野・飯田)、早稲田人形(長野・下伊那郡)、古田人形(長野・上伊那郡)など。記録上、伝承上の人形座を含めると、伊那地方には30以上も存在したという、まさに伊那は人形芝居の里と言えます。

田楽系ー静岡(水窪西浦、天竜神沢おこない、天竜懐山おこない、引佐寺野おこない、引佐川名ひよんどり)、愛知(設楽田峯、鳳来大林、鳳来門谷、鳳来黒沢、設楽東栄古戸)、長野(新野雪祭)

舞楽系ー静岡(森町一宮・小国神社、森町天宮・天宮神社、森町飯田・山名神社)

念仏踊り系ー静岡(遠州大念仏、滝沢放歌踊り)、愛知(鳳来町のほうか、新城・大海のほうか、設楽郡・田峯念仏踊り)

以上は公開講座のレジメより抜粋した資料です(須田教授の了解の元掲載しています)

私が実際目にしたのは、1の神楽の中、遠山霜月祭りです。その内容はまた次の機会に紹介するとして、その湯立祭りの雰囲気だけでも画像でお楽しみください。

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2008年2月15日 (金)

山あいの美しい村で守られてきたもの

080 地元の村歌舞伎の話が出ましたので、ここで「大鹿歌舞伎」について触れてみることにします。

信州の南端、南アルプスの麓に、この大鹿村はあります。日本の美しい村に選ばれるほど自然にあふれ、日本の原風景をそのまま残した場所。かの大指揮者小澤征爾氏も愛してやまないというこの村はどれほど魅力があるのでしょう。

この村に、村人たちによって、江戸時代から受け継がれ、戦争時にも途絶えることなく、200年以上大事に守られてきた村歌舞伎があります。しかもその歌舞伎は村人の暮らしに溶け込み、深く愛され続けているもののようです。

先日(1/10)放映されたNHKのドラマ「おシャシャのシャン!」( 第31回創作テレビドラマ大賞 最優秀作 )は、この大鹿村の村歌舞伎がテーマとなったもので、実際に目にしたことのなかった私にも、ぼんやりとその魅力を知ることができました。

会の一人であるI氏は、この村とこの素朴な地芝居を愛し、なんどもこの村を訪れ、この歌舞伎を観て感激されています。

自分の目で、この素晴らしい芸能に触れる前に、I氏の撮られた画像と氏の著作「小道組曲」の中の文を抜粋ご紹介しますね。

(以下I氏の文より)

  大鹿歌舞伎

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 昔、江戸や上方では常打ちの芝居小屋も建ち、芝居見物が最大の楽しみだった。お芝居を観にいく前夜は、晴れ着を前にしてうれしく眠れなかったという。当日は家族そろっていそいそと出掛けた。
歌舞伎はしだいに地方へと広がり、享保期には農民が自分達で演じる地芝居が盛んになっていった。大鹿村でも十三ヶ所の神社に舞台があったという。大河原の前島家に残る文書によれば、に京都の旅役者から手ほどきを受けて始まったという。それほど盛んになった歌舞伎も、熱狂振りを警戒した幕府によって禁止されてしまう。
地芝居が全国的にすたれていくなかで大鹿村は残った。それも隔絶された隠れ里であったからだ。
娯楽とてない日には、歌舞伎こそ最大の娯楽であり、心の拠り所であった。受け継いで二四〇年、ウィーン公演するまでになった。現在、全国百六十もある農村歌舞伎の中で、その名も高き存在である。
大鹿歌舞伎は、年二回、五月三日と十月第三日曜日に上演される。芸能を神へ奉納して心を解き放ち、神と共にいる。

平成十五年の春は大河原地区の大磧(たいせき)神社、秋は鹿塩の市場神社で行われた。十月十四日、市場神社の境内で開幕を待った。ヨーロッパの円形劇場とは違って、ペタッとゴザに座るところがアジア的だ。秋晴れのよい日だった。暑くて手ぬぐいをかぶっている人もいた。
いよいよ幕が開き、「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段(ごしょざくらほりかわようち べんけいじょうしのだん)」が始まった。元文ニ年(1737)、大坂竹本座初演、平成十五年(2003)市場神社上演。

 源義経の正室卿の君(きょうのきみ)は、平家の一族、平時忠の娘だった。そのため、平家を滅ぼした後も、義経は兄の頼朝から謀反の疑いをかけられている。忠誠を示すなら、卿の君の首を討てという。そこへ弁慶が現れて、腰元を討つ。この腰元こそ十八年前、弁慶が生涯に一度だけ契った女、おさわとの間に出来た娘であつた。皮肉な運命のいたずら、さすが豪傑無比の弁慶も、悲しみを押し止めることができず、大粒の涙をこぼすのだった。
 おさわがよよと泣崩れるときには、みな感にたえかねて、紙に包んだお花(おひねり)を投げる。舞台めがけて、ヨイショとばかり手元を離れたお花は、すぐ前のよっさの頭にぶつかってしまった。それを拾ってまた投げる。

 大見得を切った弁慶にやんやの歓声、そのとき、「邦ちゃあがんばれや」と間の抜けた声が飛んできた。弁慶の塩沢邦生さんは、ついこの前までバスの運転手だった。役場で事務をやっている子も可憐な舞台を踏んでいる。JAの職員も大熱演。義太夫がまたいい。調子をつけて舞台を 盛り上げたり、愁嘆場では涙を誘う。
 そして客席、六弁のひきだしを取り出して、家族みんなでお弁当をいただく。六段重ねのお弁当だから六弁、お煮しめやら岩魚の塩焼き、とても美味しそう。お弁当を食べているもの、酒を酌み交わしているもの、みんな思い思いに楽しんでいる。前のお
じいさんは、舞台そっちのけで、かつての幼馴じみとしゃべっている。ときどき舞台に目をやって、先のストーリーをどんどん言ってしまう。かつては村の花形役者だったのだろう。こうして、歌舞伎は孫たちに伝え、それぞれの十八番を作っていく。教科書になにが書いてあったか忘れても、「知らざあ 言って聞かせやしょう」と口をついで出てくる。 
 前島家の重子さんは、愛娘の久美ちゃんの初舞台を思い出していた。「奥州安達が原
三段目のお君の役でした。『たださえ寒き冬空に、杖を頼りに歩む雪の道。成さぬが恋の行く末は、勘当されし袖萩のわが子とともに雪の中』。盲目の母の杖をひいてお君が登場してきます。涙の物語でしたが、親としては、はらはらどきどき、無事に終わってくれと祈るばかりでした。懸命に演じる久美のあでやかさ、思わず拍手をしてしまいました」。
三味線がベンベンと打ち鳴らされ、それに合わせて鳥が歌う。お母さんの帽子にちょこんと赤トンボが止まる。囃し立て、うっとりしているうちに秋の日は西に傾いて、急に冷えてきた。

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どうでしょう?村人達の笑顔が目に浮かび、彼らの歓声が聞こえてくるようですね。

私たちの周りでは、とうに見かけられなくなった自然と人との一体感、温かい人と人との繋がりに、思わず郷愁を誘われませんか?

この天竜川水系には、他にも沢山の素晴らしい民俗芸能があります。

なんだか楽しみになってきました。

2008年2月 9日 (土)

近くで息づく芸能

ステップを踏んでドアを開けていくはずでした。

でも、こんな記事を目にしたので、是非お知らせしたくてUPします。

2/5号の広報はままつの特集は「歌舞伎ではぐくむ三遠南信交流」でした。

もう、ご覧になったでしょうか?浜松市に住んでいる方しか見られませんけどね。

まだ見ていない方は是非家の中を探してみてください。

3つの県が接するこの三遠南信地域で、民俗芸能のひとつ歌舞伎の交流が盛んに行われているそうです。

記事は、昨年12月天竜区佐久間町で行われた「第14回三遠南信ふるさと歌舞伎交流大会」について紹介しています。

残念なことに、まだ私は直接目にしたことがないのですが、山深い里へ行かなくても、私たちが住んでいる地域の近くで行われている芸能もあるのですね。

近辺では、湖西歌舞伎(湖西市)、雄踏歌舞伎(西区雄踏町)、浦川歌舞伎(天竜区佐久間町)、横尾歌舞伎(北区引佐町)などがあります。少し足を伸ばせば体験可能な場所に、長い間息づいてきた芸能があったことを再認識すべきでしょう。

有名な村歌舞伎としては長野県大鹿村の大鹿歌舞伎がありますが、村歌舞伎自体、私には今だ未知の世界です。

機会を見つけて、その場で体験し、生の声をお伝えしていきたいと思います。

2008年2月 8日 (金)

素朴な疑問

先ず頭に浮かんだ素朴な疑問は何か?というと…こんなこと

「天竜川水系」ってどこからどこまでを指すの?

天竜川の支流は一体どこまで広がっているの?

 

「天竜川水系」とは 

天竜川(てんりゅうがわ)は長野県にある諏訪湖を源流として、伊那谷を形成し、静岡県磐田市旧竜洋町で太平洋に注ぐ天竜川水系の本流で、一級河川(日本全国9位)。流路約200km、流域面積約5,100k㎡(日本全国12位)の河川で、その本流、支流を合わせた地域を「天竜川水系」と呼びます。 いわゆる三遠南信地方と呼ばれる地域…三河、遠州、南信州にこの本流の他、沢山の支流があるようです。

  現在では穏やかな流れを見せているこの天竜川も、昔は水量も多く、人々の暮らしに多くの恵みを与えてくれただろうし、逆にその姿を大きく変え、人々を大いに悩ませ、苦しめたことでしょう。長い長い時間の中、この川の周りで、自然がどう変化し、人々のなりわいはどう変わってきたのでしょうか。  

 「天竜川の支流はどこまで広がっている?」

 調べてみてびっくりしました。

 小さな支流や沢を除いても、なんと160ほどの支流があるのです。その2/3の100を越える支流は南信濃地域(伊那郡、飯田市等)にあり、残りの1/3が静岡県(主に浜松市)の40強の支流と愛知県(主に設楽郡東栄町、設楽町、豊根村)の20弱の支流です。天竜川はこの160強という多くの支流に別れて、それぞれの旅をし、遂に太平洋に流れ込んでいくのです。

支流の詳しい内容はこちらで検索ワード「天竜川の支流一覧」と入力して頂ければご覧頂けます。(サイト:ウィキペディア フリー百科事典)

 川の流れで伝わっていくものがあるとしたら、人々の暮らしぶりや文化に共通点が見つけられることもうなづけるでしょう。

 少し離れる話ですが、ポール・ギャリコという人の作品に「雪のひとひら」という物語があります。ひとひらの雪の結晶の一生を描いたファンタジーです。空から降り落ちた水滴が美しい結晶に姿を変え、仲間の結晶に出会います。そして、「雪のひとひら」は恋をし、結婚し、小さな結晶の子供達と共に地上で懸命に生きていきます。逃れられない宿命なのですが、その姿は遂に元の水滴に戻り、川へ流れ、長い旅の末に海へと至ります。

 南信濃や春野や三河の山々に降り落ちた雪の結晶が、同じ運命を辿ると想像すると、無数の雪の人生が、この天竜川の本流や支流につまっていることになります。そして彼らがその旅の途中でどんなものを見てきたのかと思うと、ロマンを感じずにはいられません。

かなりロマンチックに過ぎた話になりましたが、この地域がそれほど魅力のある場所だということをお伝えしたかったのです。

画像は日本のアルプスと言われる南信濃の上村、下栗の里の風景です。この里のもっと北の地が天竜川水系のスタート地点になります。

素朴な疑問は解決しました。

さて次はどこのドアを開いて行きましょう。ゆっくりと進んでいきますので、がっかりなさらずに今後もご覧ください。

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2008年2月 6日 (水)

出会いの時

出会いというもの…これはふとしたことで遭遇するようです

私にとって「芸能」というものとの出会い

それは10代の終わりの学生時代…バイトをしては日本中を旅行していた私

当然学業はおろそかになり、かなり不真面目な学生でした

あっという間に過ぎ去った学生時代の中、何故か心に残った一人の教授

英文学の講義はすっかり忘れてしまったのに、途中で脱線して、夢見るように話してくれたあるお祭りの話

それは「花祭り」というなにやら華やかな名前のお祭りの話

教授の話に惹き込まれ、「いつか私も見てみたい、参加したい」と思った私

その想いは、何故か頭の片隅に常にあって、忘れられず

長い時間が経って、最近やっとその「芸能」の世界のドアを開けたばかりの私です

長い間憧れていた花祭り以外にも、天竜川水系には沢山の芸能があって

期待はどんどん膨れ上がっていきます

テーマはなんだか難しい名前ですが、これから、私と一緒にこの天竜川水系の芸能の旅を楽しんでいきましょう

自分の目で見たこと、自分の耳で聞いたこと、自分の心で感じたことを、自分の言葉でお話していきますね

先ずは皆さんとの出会いのご挨拶…かなり堅苦しくなりましたが、これからよちよちと歩いていきますので、よろしくお願いします

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