繋がる糸
私たちの住む町の歴史
普段は少しも意識することがなくて、ただ今の生活を送っていると目に留まらないもの
近隣の民俗芸能を調べていくと、小さな町や村にかつて起きていた出来事が見えてくる
道ばたの小さな道標や、今はもう渡る人もいない橋、片隅に忘れられた小さな祠や社に、多くの人が一喜一憂した歴史が隠されていることを知る
教科書に載らない近隣の歴史…なんて奥深いのだろうと感嘆する日々
高く積まれた本をひもといていくと、昔の人の暮らしが活き活きと蘇ってくる喜び
学生時代ワンゲル部だった私は、大きなキスリングを背負い、大井川鉄道のトロッコ電車に乗って、南アルプスを目指したことが何度かある
旅番組で知った「わっぱ」というお弁当箱を求めて、これまたトロッコ電車に乗ったこともある
南アルプスの玄関口も、「わっぱ」の里も大井川の上流の井川という場所
この井川の里と、南信濃の下栗の里が、なにやらつながっているらしいと知った
井川の里から下栗の里へ、下栗の里から井川の里へ…移ってきた人がいた
様々な習慣や芸能もそれに伴い、峠を越えて交差して伝わっていったのかも知れない
わっぱという細工を生業とする人たちが生まれた理由も本のひとつから知ることになった
遠い時間を経て、学生時代に通った場所と、最近霜月祭りで出かけた南信濃の村がつながった不思議に驚く
今は誰も通ることのないけもの道のような険しい道を、古の人たちはどんな思いを抱えて歩いたのだろう?








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