まちなか能楽観賞講座・ゆりの木舞台
不思議な縁があって、ある「能楽鑑賞講座」に参加してきました。
能や狂言というと、なにやら堅苦しい、しかも理解が難しいものだと思い、つい敬遠してしまいがちですね。
能や狂言は、日本の誇るべき舞台芸術として守られてきました。しかしながら、それは、庶民から離されて、高尚な域に追いやられてしまった感があります。能や狂言も、もともと他の民俗芸能と同様、庶民の中で生まれ、庶民に愛されたものだったのです。
今日舞台で行われている能は、いわゆる翁猿楽がもとであったと言われます。この翁猿楽の起こりは十分明らかになっていませんが、「長寿をことはぎ、国土安穏、息災延命を祈る」祝福芸がもとであり、これに早く携わったのが散楽(猿楽)衆であったと言われているそうです。この翁猿楽の余興の芸として工夫されたのが、今日の能なのです。
能は、最近になってまた人々の注目を集め、各地で薪能などが盛んに催されるようになってきました。
今回参加した「能楽観賞講座」は、「それらの能楽鑑賞を楽しく観るために、能楽についての知識を、講読、ビデオ鑑賞、実証などのよって体験的に習得する、等身大の講座」というのがコンセプトになっています。
場所は、なんと浜松の街中のビルの一室…一歩足を踏み入れると、そこには能舞台を摸した「ゆりの木舞台」が現れます。そこで、今回の講座「能楽の知識、舞台と楽器」が開催されていました。詳細は下記の通りです。
第1回:能舞台と能楽堂、第2回:能、狂言での舞台の使い方、第3回:能楽の楽器:笛
第4回:能楽の楽器:小鼓、第5回:能楽の楽器:大鼓、第6回:能楽の楽器:太鼓
講師 竹内明彦氏
(磐田能プロデューサ及び講座コーディネータ、浜松市楽器博物館展示企画アドバイザ)
主催 ゆりの木舞台 代表 鈴木安彦氏
会場 浜松市中区田町 万年橋駐車場ビル4F 「ゆりの木舞台」
講座は既に4回目を迎え、後は6/30と7/7の2講座を残すのみです。能楽を理解することで、周辺の伝統芸能(田楽や神楽、祭り等)の表現様式もよりよくわかるようになるといいます。今回初めて出席した私ですが、能が身近に感じられるようになったことと、今後の世界の広がりへの期待が生まれたことは、大きな収穫となりました。
アンテナを高く掲げれば、様々な人が、文化の継承や、それに対する意識の高まりに向けて活動しています。今後は、歌舞伎音楽をはじめとする周辺の日本の伝統文化を楽しむ成人講座も企画予定とのことですので、大いに期待していきたい活動です。
今回は、三遠南信の民俗芸能をもっと深く理解でき、私たちの啓蒙活動にも大きな影響を与えてくれる予感のする…そんなまちなか能楽講座の紹介でした。
(画像はゆりの木舞台での催しの様子です)







コメント