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2008年11月10日 (月)

道の文化

恵まれた気候と交通の便のよさ、しかも主要都市の東京、大阪、京都、名古屋へのアクセスもたやすいこの静岡県。

恵まれているからこそ、その素晴らしい環境に気づくことが少ないのかも知れません。ハングリー精神に欠ける、歴史上の大物が少ない、特色がない…等々自県のイメージをそんな風に持つ方も多いのではないでしょうか?

古くは江戸と京都をつなぎ、今でも重要な道である東海道を有しているわが県。そこは多彩な人々の行きかう道でした。参勤交代の諸国大名や武士たち、旅の公家たち、高僧や修験者たち、お伊勢参りに向かう民衆たち、飛脚、商人たち、そこには朝鮮通信使などの異国の人々もいたでしょう。東海道は、黙っていても遠くの都の情報や異国の文化に触れることができた情報ブロードバンドといえるかも知れません。

人の往来は宿場町を生み、そこに様々な職業の人々が集まってきます。もたらされた文化や学問は地域に浸透し、独自の文化を育てていったことでしょう。

こんなことから東海道のもたらした文化を「回廊文化」とも言うそうです。

東西を貫く道の他に、川沿いの道、海沿いの道が陸の道です。他には海の道、川の道、信仰の道、芸能の道、塩の道があります。

恵まれた地域のために道が整備され、その道によって、東西の情報は北へ南へ伝わっていいったことでしょう。

Matsunamiki 東海道の街路樹として見慣れた松並木や、そこに立てられた標識は、約400年前に整備されたものであり、当時としては世界的も稀な事業だったのです。

天竜川水系の文化も、多くは、この東西の道から川の道、川沿いの道、信仰の道、塩の道へ、あるいはその逆の道筋で伝えられ形成されていったと考えられます。 

そこには今では忘れられてしまった道も沢山あります。そんな歴史の詰まった魅力的な道をすこしずつでも探っていきたいものです。

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