正月飾り
年神様が降臨し、宿るための松飾りや連飾り、輪飾り等を玄関やかまど、井戸、農機具や車等に飾ります。
(魅力ある山里の暮らし:今村純子)
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年神様が降臨し、宿るための松飾りや連飾り、輪飾り等を玄関やかまど、井戸、農機具や車等に飾ります。
(魅力ある山里の暮らし:今村純子)
2008年のカウントダウンの音がそろそろ聞こえてくる頃になりました。
天竜川水系の民俗芸能をお伝えしていく中で、限界部落での祭の存続の難しさをひしひしと感じています。
そんな中で、長野県伊那市長谷地区での力強い取り組みを知るようなり、元気づけられる思いです。
それは「中尾歌舞伎」の復活と上演にかける地域住民の熱い想い。
発祥は江戸時代、その後消滅の危機にあった「中尾歌舞伎」は、昭和61年「村づくりを進める中で古いものに目をむけ、貴重な伝統を残す必要があると、青年会での話し合いが持ち上がった」ことにより、復活。
一回限りの復活のはずが、住民の大きな喜びを生み、引くに引けなくなり、毎年公演を重ねるようになります。また青年会のメンバーもその面白さに惹かれていき、ついには世帯数50戸あまりの小さな部落に「中尾座」舞台が建設されたということです。
昨今の動きとしては、2008年周辺地域を巻き込んで、「中尾歌舞伎ふるさとおこし協議会」を設立。農林水産業事業「農山漁村地域力発掘支援モデル事業」に採択され、3カ年事業で、中尾歌舞伎のブランド化や物産品の開発、中尾座への博物館整備、オーストラリア・チロル地方オーバンベルグ村での公演と交流を構想しているとのことです。
オーバンベルグ村は、伊那市長谷地区とほぼ同様な人口規模を持つ小さな村です。過疎という概念はなく、美しい自然を守り、地域の文化を誇りにしているその村の人口は100年前と変わらないのだそうです。
何故村人は都会に出ないのか?何故統一がとれた美しい景色を人々は作り出せるのか?何故特徴的な生活が成り立っているのか?
中尾歌舞伎保存会の人々は、この美しい村の人々との交流を楽しみにしているそうです。
伊那で起こったルネサンスの今後の動向を見守ると共に、天竜川水系の他の地域へこの活動が波及していけばどんなにいいだろうとわくわくする思いでいっぱいです。
(参考文献:静岡文化芸術大学 「静岡学」資料より)
12月中旬頃は、今ではほとんど見かけなくなりましたが、煤払いといって、家中のタタミや家具を外に出して、新しい笹竹で、家中の煤を払い落としてきれいにしました。
(魅力ある山里の暮らし:今村純子)
12月22日頃の冬至には、健康で年越し出来るよう願って、柚子湯に入ると風邪をひかないとか、カボチャを食べると中風にならないといい伝えられています。
(魅力ある山里の暮らし:今村純子)
12月15日は地の神様を祀って、家屋敷の守護を祀ります。戌亥の方向にわらで屋根を作り、新しいわらで「あわび結び」にしたものに赤飯や油揚げ、煮魚など供えます。
(魅力ある山里の暮らし:今村純子)
師走に入り、旧暦11月に行われる霜月祭がそろそろ始まっている頃です。
厳寒の頃、新春を迎える前に、神々を呼び出し、舞や楽で神々をもてなすこの祭。
一年の穢れを祓い、新しい年がいい年であるように願う予祝祭でもあるのですが、なぜこの時期にと考えると、厳しい山間の自然の中で、弱まった陽の力を蘇らせる強い願いを担っているものでもあるのです。
そう考えると、このような祭は日本だけなのか?と思えますが、やはり同様の祭が、アルプスの山々を抱き厳寒の地に暮らすチロルの町にも存在していることを知りました。
総面積の80%以上がアルプスの標高の高い山々で占められるチロルでは、人々は標高の高さと冬の寒さを凌いで孤立同然で自給自足の生活をしていました。そのため、チロルの渓谷では谷ごとに独自の文化や風習、方言などが誕生したのです。厳しくて過酷なアルプスの中で暮らすことは決して容易ではありませんでした。
この話は南信濃の「日本のチロル」と言われる下栗の里を思い起こさせます。
チロルに住む彼らの先祖たちは、太古の昔から冬の恐怖に慄き、春を待ちわび、春は冬を追い払うものとして、それぞれを象徴する仮面と仮装で飛び跳ねたり踊ったりする祭を行ってきました。それがキリスト教が布教されるにともなって、キリスト教の祭事として取り込まれていきました。これが「謝肉祭」です。
中でも四年に一度、アクサムス村で行われる「ファスナハト」の祭の中の「ヴァンベラーライテン」(…太っ腹の祭とでも訳されるのか?)は、チロルの人々の魂を感じさせる荒々しいものです。祭のそれぞれの役割は、先祖代々決まった家が行うもので、これも日本と共通していますね。
荒々しい大格闘が繰り広げられるこの祭は、まさしく「冬を吹っ飛ばす祭」なのです。
弱まったエネルギーを取り戻し、冬を吹っ飛ばし、春を呼び寄せる強い願いを秘めた祭が、三遠南信地域と同様、遠いアルプスのチロルでも行われていると思うと、厳しい自然に生きる人々の熱い想いを改めて感ぜずにはいられません。
(参考:季刊「民俗学」2008秋 「チロルの祭」)
12月1日は、出雲から帰った神様を迎える行事です。「さぞ寒かったろう」と手を暖めてもらう様に、毛芋(里芋)を蒸し、熱いうちに神棚に供えます。
「そばのねっかき」といって、土なべに米と水同量を入れて、煮立ったら弱火でコトコト煮てそこに、そば粉を少しづつ入れてよくかき混ぜます。熱いうちに、しょうがじょうゆで食べます。
(魅力ある山里の暮らし:今村純子)
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