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2010年7月

2010年7月22日 (木)

軒下

  軒下はさながら季節の小さな舞台だ。正月のしめ飾り。つばめの雛が顔を覗かせる5月。
雨の季節には雨宿り。雨だれ。風鈴が涼やかな音色をたてる夏の昼下がり。軒忍ぶの吊り。虫篭でギーチョンとキリギリスが鳴いていた。下町の家の軒下には鉢植えが、季節の花を咲かせている。道行く人への贈り物。
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 お祭りの提灯。花飾り。稲が並んでいる農家の深い軒下。梯子が掛かっている。
新酒が出来ました。酒屋の杉玉。古い街並みの虫籠窓。丸い電球。
木枯らしが吹いて、木の葉が軒下に降りてくると、雪の季節がやってくる。

 晩秋の南信濃。やや小ぶりの丸い実をした市田柿がたわわに実る。秋陽に照らされて、白いお蔵によく映える。
 軒下には吊るし柿がすだれのようにぶら下がっている。飯田市三日市場の古田さんのお宅は、干し柿作りの真っ最中だった。
 「こうして3週間くらい干して、次にからからとかき回す中に入れるのよ。形を整えると同時に、甘みを全体に回るんよ。それから燻した後で、また10日くらい干してね」。
まあ手間の掛かること。
「雨が降ったら取り寄せにゃあいかんし。暖かいと黴が生えるし、そりゃあ天気には気を使うに。寒さが凍みてこにゃあ甘さがでんでね」。地球温暖化は大問題である。