建築家 辻垣正彦の仕事
辻垣設計事務所(品川区五反田)は12階建てマンションの2階にあります。この度、地球温暖化に備えて内装を一新しました。石油系の素材である新建材を全て剥ぎ取り、自然素材にしました。天井は無垢の板張り、吉野杉、長野の唐松、月山の赤松、天竜の桧、青森ヒバと、あらまほしき限りをつくしました。床は広葉樹の楢、会議室は天竜の節有の桧、玄関ホールは唐松が使われています。桧や赤松の香りが満ちて、この空間に居るだけで癒されます。
無垢の木材なので、さながら森に囲まれて仕事をしているようです。日本の民家は、いかに森の中の環境に近づけるかに懸かっています。森を再構築することが日本建築の原点だと思います。茶室を見ればわかります。庭屋一如、自然と室内は一体になっているのが、日本の住まいの在り方です。
私の足元の東京品川は、超高層ビルがそそり立って、風や光を遮っています。無機質な素材(鉄やガラスとコンクリート)で造られた建物は、いけすかない優等生といったところでしょうか。この超高層の内装に、雲を耕す会の活動拠点である天竜の杉や桧を使ったら、どれ程気持ちよく仕事ができことでしょう。呼吸が楽になるにちがいありません。
今年も冷房に頼らず、扇風機2台で頑張りました。パタゴニア製の青い短パンと素足。木は呼吸をしているから、湿度はほぼ一定、さらさらしています。桧と足裏のスキンシップは快適。靴下、スリッパは、日本の気候に合いません。柔道、剣道、相撲、すべて裸足です。
壁は土佐の和紙。龍馬ブームに乗った訳ではありませんが、モダーンで革新的。共生の原則をもう一度見直し、足元から実行していきたいものです。
私の仕事場へ遊びに来てください。
11月から久し振りにパプアニューギニアへ2週間程出掛けます。ニューブリテン島のラバウル(水木しげるの部隊のあったところ)から、さらに奥地、マラクルという美しい村です。
森林伐採の調査ということで、女性3人と一緒です。ケアンズ経由、ラバウルで合流します。
人間は欲深い動物です。グローバリゼーションの名の元、スキあらばパプアの森を喰い尽くそうとしています。小さな蘭の花も、ある日突然ブルドーザーで踏み倒され、村は破壊され、村人は都会へ追われていきます。
辻垣正彦の仕事。
9月は和泉多摩川にプロテスタントの教会が着工します。勿論伝統的工法による民家風で、全て国産の木材の手刻みです。
もう一つは、ケアホーム印旛という知的障害者の住まいで、2棟12名が利用します。木造の全て国産材で建てられます。居間の中央に大きな塔があり、地域のシンボル・ランドマークになることを希っています。鹿児島市にも住まいを建築中ですから、結構賑やかに現役しています。
10月16日浜松にいます。池川邸の見学会とか。では皆様、お元気で!







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