春埜杉へのみちすじ
間伐現場から春埜山に足を伸ばしてみました。
「素晴らしい杉の木があるんだよ。」の地元の方の言葉に期待を膨らませながら、車を走らせると、のどかな山村風景が続きます。![]()
こんなところに、こんな村があったなんて…と驚きの連続でした。なにより景色が素晴らしい。
車を降りて歩いたらどんなに気持ちがいいでしょう。道筋には、シャガの群落があちこちにみられました。
谷底に向かって斜面に沢山の茶畑が続く一軒の素朴なたたずまいの民家を訪ねると、そこには笑顔いっぱいで迎えてくれた老夫婦。
たったふたりだけで有機茶栽培をしているとのことで、砂川(いさかわ)地区の暮らしぶりも気さくに話してくれました。秋には霧がかかり、それは素晴らしい景色が家から見られること、夕陽が落ちる様がそれは美しいことを目を輝かせて話してくれました。話の中では、学校も閉鎖され、公共交通機関もなく、若い人が山を下りていく現状、生活の大変さもうかがえ、こんな素晴らしい村の影の部分も垣間見え、複雑な気分にもさせられました。
昨年訪れた南信濃の下栗の里の風景を思わせるような村々、眼下に緑の山々がみられる素朴な里村を過ぎ、「新宮池」へ。諏訪湖の水が通じているというその池は静かで神秘的なたたずまいを見せてくれました。
その新宮池から少し車を走らせ、目的の春埜山(883m)へ。平日なのでほとんど人もいず、駐車場から山道を少し歩いて進むと、やっと「春埜杉」に対面![]()
どういったらいいのでしょう。人知れず、山深い場所に堂々と立つ一本の杉の存在に、先ずは言葉を失ってしまいます。
存在を誇張せず、長い間春埜山で堂々と生きてきた木を目にすると、それこそ心が浄化されていくのを感じます。
昔は信仰心の厚い民衆が沢山お参りし、力を授けてくれたご神木だったのでしょう。そのご神木が何も言わず、静かに迎えてくれる様に感動します。
少し足を伸ばしたところに、桃源郷のような里があり、神秘的な池があり、荘厳な春埜杉があります。私たちの地域の誇れる財産ともいうべき森の風景だと感じました。
この風景にまだ出会っていない皆さんと、いつか一緒に歩いて訪ねたいと思います。![]()
(春埜杉(はるのすぎ):樹高44m、目通り幹囲11.4m、推定樹齢1300年、所在地地名 浜松市天竜区春野町花島、静岡県指定天然記念物 1952年4月1日指定)








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