木・旅人の憧れの存在
木に憧れるひと、木に癒しを求めるひと、木に惹かれるひと…いろいろな想いを木に抱くひとがいます。
なかでも木のファンには、何故か旅人が多いようです。旅人というのは、現実に旅している人ばかりではなく、精神的に旅人である人も含まれるのかも知れません。
私自身もここ何年か…木に対する想いが、どんどん強くなってきて、それは何故だろう?と思っていたところでした。そんなところに、こんな文章を見つけました。
それは、木の写真を撮り続けているある写真家に対する言葉…
「木に対する深い想いが、恥じらいが、その写真に特別の思いを与えている。それは、彼が旅人であることと、その根元で深く関わり合っている。旅人には根が無い。根無し草である。だからこそ、大地にどっしりと根を下ろした木に、旅人は無限の恥じらいを持つ。憧れを持つ。」
「木と向かい合い、木とひとつの空間を共有しあい、木によって控えめに生きようとする必死の思いが、その写真を成り立たせている。」
この文章は、「写真集 50本の木」に寄せられた、この写真集の編者天野氏による作者丹地安堯氏へ向けた言葉です。
根無し草だから、大地にしっかりと立つ木に惹かれるという言葉は、自分自身に置き換えても納得できる気がしました。
旅人と言えば、すぐ思い浮かぶのが、ムーミン谷の登場人物…スナフキン。彼は孤独と自由を愛するさすらい人、そして吟遊詩人です。彼も、もしかしたら「木」への特別な思いを抱いていたのでしょうか?
ムーミンたちが住んでいるムーミン谷は、東におさびし山がそびえたち、そのふもとにそって川が流れています。川にはパパのつくった橋がかかり、橋をわたるとムーミン屋敷へとつづく道があります。屋敷の北がわにはライラックのしげみがあり、さらにその北には大きな森があります。西にはおさびし山とむかいあって高い峰があり、その西は海となっています。
ムーミンの親友のスナフキンも、おさびし山の中や大きな森を彷徨うことがあったかも知れません。そんな時彼の話し相手は、「木」だったのかも知れませんね。










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