木と人の縁
日曜の朝に目に飛び込んできた一枚の写真…それは、あの「春埜杉」の勇姿でした。
しずおか県民だより6月号の表紙は、「千年の感動」というタイトルをつけられた春埜杉が飾られています。なんだか誇らしい気分です。
年を経るに従って、心が自然を求めるようになっている気がします。それは意識することなく自然と一体になっていた幼い頃に戻っていくからかも知れません。
私も屋久杉に出会ったことで自然に目覚め、この春埜杉ってから、その想いがますます強くなってきました。木を愛しく想い、森の中にいると癒されていく自分を感じます。
そんな心象を描いた詩を見つけました。それは、谷川俊太郎さんの「木と人」という詩です。
「木と人」 谷川俊太郎
木に隠れてのぞき見してるやつ
木に立ち小便してる犬みたいなやつ
ごく単純に木登りしてるやつ
詩人だろうか木に接吻してるやつ
定点で同じ木を毎日写真に撮ってるやつ
そしてもちろん木を伐り倒すやつ
そうかと思えば木を植えるやつ
木への態度も人さまざまだ
木の人への態度はどうかと言うと
落ち葉で樋を詰まらせるやつ
涼しいのどかな木陰を作るやつ
倒れた後も花を咲かせるしぶといやつ
仏に彫られて人に拝まれるやつ
積み木になって子供らに遊ばれるやつ
割り箸となってすぐ捨てられるやつ
化石と化してたいした態度で売られるやつ
木と人は木っても木れない縁でむすばれ
木の気はきづかぬうちに人を癒す
木の家 木の椅子 木の机
の上のこの詩も木から作られた髪に刷られた
「木と人は木っても木れない縁でむすばれ」…いのちの木を愛おしみ、癒されたいという想いは自然の流れなのですね。







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