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2008年7月

2008年7月28日 (月)

山が壊れると失われていくもの

「サシバ」という夏鳥をご存知でしょうか?

本州から九州にかけての広い範囲に夏鳥として飛来し繁殖する鳥なのだそうです。町に住む私には初めて聞く名前の鳥でした。

P39b 先日、この里山のシンボル「サシバ」が現在絶滅の危機にあるという記事を読みました。この鳥が好んで巣をつくるのは山と水田が隣接した里山です。子育ての初期は、カエルやヘビを水田のあぜ道などで捕らえるそうです。

サンバの減少の原因は、10年ほど前は開発が主な原因だったのが、最近は水田の耕作放棄地の増加によるものが大きくなっているそうです。耕作放棄地は、乾燥し、草が生い茂り、サシバのエサ場として利用できなくなってきたのです。

最近叫ばれる限界部落の増加もこれと関係のないことだとは言えないでしょう。山里に人がいなくなる、そこで暮らす人々によって営まれていた畑や田んぼも荒れ放題になる。そうするとそこで暮らす生き物たちにも大きな影響を及ぼすのです。

山が荒れると、やがては町にも大きな影響が出てくるのです。はっきりと目には見えないのに、その暗雲は確実に私たちのもとにも近づいてきています。

山を守ること、里山を守ることが、今とても大事なときだと切実に感じられた記事でした。

(7/23付朝日新聞 環境エコロジー より)

2008年7月22日 (火)

フィトンチッドのシャワー

Img_1246_2 海の日に…山の箱根を旅をしてきました。

箱根は沢山の山々からなっていて、そこは様々な種類の樹や植物の宝庫です。暑い日差しを受けて歩いていても、木々を揺らす風は爽やかで、一瞬の涼も届けてくれます。

箱根には古い杉並木からなる旧街道が残っていて、そこを歩いてみましたら、観光客の歓声も届かない別世界に入り込んでいくようでした。

街道の杉の木は、見た目にはわからないのですが、昨今の自然破壊の例外に入ることなく、人為的なものか、生態系の変化からか、根が大分傷んでいるようです。

Img_1247 これ以上の痛みを防ぐための方法として、木の根元には紫陽花の木が植えられていました。心無い人が近づいて根をいためないためです。そのほか樹木医によって、様々な処方がなされたりと、自然を守る努力がなされているようです。

「フィトンチッド」という言葉をご存知ですか?これは簡単に言えば「森の香り」です。森や公園を歩くと、自然と癒されていくように感じるのはこの「フィトンチッド」のためです。森林浴さながらに、私も、箱根の杉並木を歩きながら、「フィトンチッド」のシャワーを浴びて、元気になって戻ってきました

この森林浴効果をもたらす森林の香りの正体が「フィトンチッド」です。森林の植物、主に樹木が自分で作りだして発散する揮発性物質で、その主な成分はテルペン類と呼ばれる有機化合物です。この揮散している状態のテルペン類を人間が浴びることを森林浴と言うわけです。
 
 「フィトンチッド」は、単に「木の香り」というだけでなく、森林や木に隠された神秘的で不思議な力を私たちに与えてくれる気がします。それは『森林の精気』とも言えるでしょう。木同士のコミュニケーションのツールにもなっているなど、様々な意味合いや働きを持つこの素敵な「フィトンチッド」については、また次の機会にお話することにしましょう。

Img_1243_2 暑い夏、心も体も疲れていませんか?そんなときには森に出かけてみましょう。きっと元気をもらえますよ!

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