マザーツリーの意味
先日「マザーツリー」と言う言葉を初めて耳にしました。
スウェーデンの森事情について書かれた本の中で出会った言葉です。
その本のタイトルは「スウェーデン 森と暮らす・木と森にかこまれた豊かな日々」(浜田久美子著:全国林業改良普及協会発行)
スウェーデンは日本と同様豊かな森林資源を有する国ですが、森とのつながりが薄くなってしまった日本に比べ、早くから「森とのつきあいかた」を模索・実行してきた国です。暮らしに森や木を取り組もうとする姿勢は大いに学ぶべきところがあります。
森を伐採する際に、わざと切り株を残す木を数本作るのだといいます。これがマザーツリー(母樹)になります。人間が新しく植えた木と、残された母樹から落ちた種から生えてくる木と、時間差で育っていく木が混ざる中で、自然な森の形ができてくるというわけですね。
このマザーツリーのほかにも意図的に残される木があるともいいます。
それは途中でばっさり切られた枯れ木。この木の役目は、虫を呼ぶためのもの。虫が生息すれば、それを目当てに鳥や小さい動物が森にやってきます。それを狙って今度は大きな動物がやってくるというわけです。これは人工林でも動物のいる自然な森に近づけようとする試み。
事情は違いますが、日本の人工林とはかなり異なるコンセプトの森づくりだと感じました。森は人間のものではなく彼ら自身のものなのではないか?さえ思えてきたほどです。
日本の白神山地…世界遺産に指定された森の中にも「マザーツリー」なる存在があるそうです。これはスウェーデンのそれの意味ではないでしょう。森の母なる大木といったところでしょうか?
これから先も、しばらくスェーデンの森事情をぼちぼちお伝えしていくことにします。








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