長良川源流
11月7日、長良川源流へ行ってきた。内ケ谷の清流に紅葉がはらはらと舞い降りて、もうそこは深山幽谷の世界。太古のDNAが目を覚ます。ひとは森に生きていたのだから・・・
案内人、伊藤健太郎さんの後にくっついて山道を登る。木の下で立ち止まって、「生命の始まりは光合成です」と説明する。
鬱蒼とした森の中は暗い。「隣同士の枝が当たっていては、樹はのびのびと枝を広げることができません。森は息苦しくなります」。林床に光が届かないと、どんぐりの芽は育たない。嬰児(みどりご)がミルクも与えられず放っておかれたら、どうなるか。
彼はスコップで土をすくう。落ち葉が土に還って、肥沃な寝床となる。「この中に水と大気が詰め込まれています」。森が地球の命を蓄えている。
雲は空で生まれ、巡り巡って森の大地に潜り込む。大気を流れる風は、森に息を吹き込み、そこで眠る。酸素と水の天然貯蔵庫。
樹は大地と空とを結ぶ。地中の空気と水は空に還る。この大循環は、まさに雲を耕すことではないだろうか。「雲を耕す」は道元の言葉。道元は宇宙の原理を感知していたのだ。
森の命は、地球生命史36億年の絶えることのない証し。









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