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2010年9月28日 (火)

猫が行方不明

 育代さんから「猫が行方不明」のメールが届きました。安倍川上流の山の中で猫はどのように生き延びたのでしょうか。

 8月のお盆を実家で過ごすため、やむを得ずリンリンを連れて、浜松から100キロ以上離れた静岡の梅ケ島温泉(安倍川上流)に近い村へ行きました。臆病なネコは、庭にさえ下りられず、部屋の中でちんまりしていました。
最後の夜、明日は帰るからねと、娘がネコを抱いて、門まで親戚の子どもを見送りに出ました。
Photo_2                                                         県道まで下りた時に、こわがって爪を立てて娘の腕を振りほどくように逃げてしまいました。
一目散に走り出して、みんなで追いかけようとしたその瞬間、後方から軽自動車が、
「あーっ」と目をつぶって・・・、絶望の淵から恐る恐る目を開けたら、わずかばかりの車高、数センチで除けた車輪、ああ助かった。
 でもよほどのショックだったのか、どこかへ隠れて消えてしまいました。それから2週間、必死のネコ探しが始まりました。箱入り娘のリンリンにとっては、厳しすぎる山中、しかもこの暑さ。怯えてどこかに潜んでいるに違いないと、徹夜で茶畑を探したり、近所の縁の下にえさを置かせてもらったり、捕獲網を仕掛けたり、はたまた夜中にビデオカメラを設置したりして、もう涙ぐましい捜索活動がつづけられました。しかし杳(よう)として現れません。
崖から落ちてしまったのか、獣に襲われたのか、心配は日に日に高まっていきます。
あきらめきれずに、ポスターを配り、あとは村の人たちに託して泣く泣く浜松へ戻りました。
迷いネコが生きられるのは、水がある場合でも20日くらい。それまでに村の人から連絡があればいいのですが、祈りも届かず日は空しく過ぎて行くばかり。
 ほとんどあきらめていた1ケ月後の9月15日、ネコを見かけたという情報が入りました。道に現れた時、またしても車に轢かれそうになったというのです。
「え?もしかしたら生きてる?」。一縷の望みをいだたて、夜、主人の仕事が終ってから東名を2時間とばしました。
2 夜の10時過ぎ、小雨の中、村の中の情報をもらった場所に行ってみたところ、偶然に、ほんの1秒、車のライトにネコの影が走りました。
「あ、リンだ」と主人。急いで車から降りて、リンリンの大好きなかつお節の袋を開けて待っていたところ、ここにいるよと姿をみせにきました。2,3度警戒して逃げましたが、根気よく待っていると、おずおずと近づいて来ました。かつお節の袋に顔をつっこんだ瞬間、わっと抱き上げてブラウスに包みこみました。うーっと暴れましたが、もう必死、死んでもお前を離しはしない。
まぎれもなくわが家のリンリンでした。夜の山道で抱きかかえたリンリンのその軽さに涙が止まりませんでした。こんなにやつれて、この1ヶ月、どこでどう過ごしていたの?何を食べていたの?・・・
 実家に寄らずに、そのまま深夜の東名をひた走りに走って、わが家へ引き返してきました
体重は半分の1.9キロにやせ細っちゃって・・・・・ 。でも軽い脱水症状と栄養失調のほかはたいしたけがありませんでした。いま安心したのかぐっすりと眠っています。
 目を覚ましたら、また大好きなかつお節をあげるからね。

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