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2008年11月19日 (水)

春野「森の鑑定団」報告

平成20年11月15日(土)に「雲を耕す会」の本島氏より依頼を受けて、小生と松本隆夫氏の2名が本日の森の鑑定団に参加する。集合場所は「いっぷく処横川」に集まり、県森林局指導管理部の長岡氏と天竜森林組合の平山氏外2名に、山の持ち主の和田氏と山下夫妻の以上9名にて自己紹介の後、AM9:00頃まず春野の山の持ち主の和田さんの山に向かって出発する。林道の小道に分け入った所の和田さんの山に到着。
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 現場を見渡すと間伐された所は既に明るい日差しが入り込んで、間伐が進行しつつ山で丁度運良くベテランの山師二人が正に間伐作業をしている最中に遭遇し、チェンソーで杉の木の高さ約30m位、目の高さ円周1,2m位の杉の木が倒れるのを実際にこの目で体験して、山師の倒す位置の寸分狂わず予定の位置に倒れた時にはその壮観な様子を見て興奮するばかりである。丁度10時頃で山師に休憩を取って貰い全員で足場が悪いが間伐された状況の奥まで進み、森林組合のアドバイザーから山の状況と間伐の度合い等専門的な説明を受ける。この山はどちらかと云うと湿地の山で下の方の位置が杉の育成に適し、その上の陽の当たる所が桧に適しているとの事、その頂上付近には雑木林があり、かなり手の行き届いた山であることが伺われた。しかし専門家はこの山は沢が変則的に入り込んで山の比だ(小さな段々)があり間伐された木材の山出しが大変難しいとの説明を受ける。この和田さんの話を伺うと現在が16代目でその昔寺が2度も火災に遇い古文書もなく定かではないが、おそらく20代は続いている家系ではないかと予想すると聞き及んで良くも四~五百年も先祖代々の山を守り抜いてきたかと思うと敬意を表するが、その時和田さんの話ではとても是から先山を維持して守り抜く自信がないことを聞き及んで、現在の日本国中の山の持ち主の代表する言葉ではないかと痛感した次第である。
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この後は丁度年に一度の「はるの産業観光まつり」に合い、何時も静かな春野も人人で賑やかにごった返していて、祭りの騒音を聴きながら森林組合の事務所で昼食を取り、午後からは同じく春野の山下さんの山に向かう。明神峡方面の途中の林道に入り川の河原を挟んだ高さ500m位の雑木林と桧と杉の混在する。勾配が45度位在りそうな山で丁度雑木林の紅葉の真っ盛りで美しい景観を楽しみながら、山下さんの説明を聞くところによると夫妻は山歩きが好きで、特に春野の周辺の山は殆ど歩き此の地域が気に入って森林組合の紹介で2~3山を見て廻って最終的に現在の山を平成17年に車一台分位で買える値段で購入したとの事、几帳面に整理したアルバムに購入時の写真を拝見すると真っ暗な森で、その山を週に二日訪れて、こつこつと楽しみながら車中(一寸したキャンピングカー)で寝泊りしながら、4~11月まではマムシとヤマヒルと戦いながら悪戦苦闘をして一人で急な斜面を掛けずりながら、まるっきり素人のチェンソーの使い方も知らず近所のかた達に教わり、独自に間伐を行ってきたとの事だそうです。
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到着後一同で川の水が少し多いのでつなぎのゴム長を生まれて初めて履き、川を渡り山に入って行くが山下さんが相当苦労して間伐材を利用して山の斜面の階段を造りつつの状態で、他にも雨よけの休憩場と丸太で造った長椅子やら数々の間伐に必要な七つ道具の箱がいくつも置いてあり、彼の山に対する愛着が十分分かるような気がした。
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皆で急な斜面を途中まで行き、森林組合のアドバイスではまだ後3分の1は間伐した方が山の為には良いのではないかとのことだが、山の価値等金銭的に見ると相当の期間を要するとのことだが、そのあたりは本人も十分承知の上でのんびりと時間に追われず楽しみながら間伐を進めたいと言ってはいるが、不都合なのは携帯電話が通じないことで万が一作業中の事故を考えると奥さんもかなり心配されているようであった。
 以上今日1日の春野の森の鑑定が終わり、各自感想を述べ簡単なレポートを提出して約4時頃解散する。私個人としては「雲を耕す会」に入会して何度か皆さんに現場を案内頂きましたが、今回は偶然に作業中の状態が拝見できて初めて現場らしいところを経験して、非常に有意義な充実した楽しい一日であったが、半面間伐の方法があまりにも昔から聞いている作業方法でもっと人件費が懸からず機械化を考えて行かないと間伐は一向に進まないことを改めて知らされた次第です。
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県の職員の方も「雲を耕す会」の一部機械で進めてゆく方法は理解されているようだが早く成功例を何ヶ所も完成し少々荒っぽい方法でも必ず私は実績を積み上げて行き、マスコミを利用しておおいに世論に広げて行けば必ず山の持ち主の理解を頂き、浜松の土地から全国に発信すると思っています。
(報告  田畑敏昭)

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