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2008年4月 7日 (月)

スチャバ

 12 7月4日夕方、カルパチャ山脈の北の端スチャバに飛んだ。丘がゆるやかに波打ち、麦畑、トウモロコシ、牧草地が短冊模様を描いていた。その外側に森が広がり、パッチワークのように見える。
 スチャバは地方都市らしく、メインストリートは一本しかなかった。この町の郊外の村にポルンベスクは生れた。後に、バルトークに師事し、ブラショフで名声を博す。彼はひとつ山を越えた村の娘と恋をした。初恋のベルタである。ストゥプカの森を抜けて恋人ベルタのイリシュシティ村まで通ってきた。だが森の中で交わされた逢い引きも、長くは続かなかった。宗派が違ったからだ。 失意の中で、ベルタはラダウツィの薬局に嫁ぐ。
修道院の鐘が鳴る。この辺は修道院がやたらに多い。15世紀末、シュテファン大公はオスマントルコと戦うたびに勝利し、神に感謝して修道院を寄進した。ルーマニアって百戦百敗の国だと思ったら、勝ったこともあったのだ。
 わけても5つの修道院は名高く、その4つまでが世界文化遺産になっている。ヴォロネッツの修道院もそのひとつ。いや、ヴォロネッツの修道院を見るだけでもルーマニアへやって来る甲斐がある。それほどに尊い。

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