天竜美林再生  

 

  戦後最初に流行った歌は『お山の杉の子』です。「これこれ杉の子 起きなさい」とお日様に声をかけられて目を覚ます。大きくなって皆のためお役に立ってみせると頑張って、すくすくと杉は大きくなりました。天竜の杉も枝を広げ、天竜美林として世に知られるようになってきました。
 水窪中学校の校歌は、「北遠の果て雲白く、山高きところ古城の跡に」始まります。ひたむきに歌う子どもたちの背後に、杉の山が広がっています。
あれから60年、杉の子に悲しい運命が待っていたとはだれも知りませんでした。お役に立つどころか、邪魔者扱いにされるようになったのです。国産材で家を建てる人が、めっきり少なくなったからです。外国材に押されて国産材は振るわなくなってきました。それに伴って、山に入る人が少なくなり、下草が生え放題となり、枝打ちも行われなくなりました。木を伐ると手間がかかるといって、誰も手をつけようとしません。このままでは山が荒れはててしまうと危機感がつのります。国産材を使って山に活気を取り戻したい。天竜川の恵みを受けて育った遠州人なら、そう考えるのは当然です。
 山は荒れるに任せたままになってしまいました。国土の70%が山地ならば、わが国の大半は荒廃した土地で占められているということになります。これでは砂漠の国々と同じです。
これじゃあ、あんまりだ。これという対策もないまま、手をこまねいていてよいのだろうか。いつの世も、果敢に打って出る人がいるものです。ひとりでも間伐をして、山の手入れをすると言い出す人が現れてきました。国産材しか使わないという建築家も手を挙げました。
 「雲を耕す会」は、山を守れ。日本の伝統を見直せという機運のなかで、声を上げたのです。みなさんも、ぜひその一助となるべく駆けつけてください。実はわたしにとって生まれて初めて覚えた歌が、「お山の杉の子」でした。そのとき、「杉の子頑張れ」と声に出して応援した手前、60年経って無視するわけにはいきません。
 これ以上山をないがしろにすれば、いつかヤマの神からしっぺ返しをくらうでしょう。自然界の循環を妨げている今日の状況を、山の人とともに切り開いていこうと思います。

遠州 森の学校

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