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 家は本来なつかしく、帰りたくなるところです。木の家に住んでやすらぐのは、木の移り香が、肌にしみこむからです。天然資材で造った家は健康にいい。家の中に森を取り入れて、原始的な感覚がよみがえります。住む人に心地よいのはそのためです。心の拠り所です。
黄昏の空にゆったりと煙突に煙が立ち上っていく情景を思い出します。太古から住まいの中心には火がありました。薪のほこほこしたあたたかさは、ほっとした気分にさせてくれます。肌に触れる心地よさは原始的な感覚です。人工的な物ではそうはいきません。
 その昔、いたわりの心なんて日本人の誰もが持ちあわせていました。みんな木の家に住んでいたから、暮らしの内側から 心の内側をのぞくことができました。
地元の材、地元の手からなる家造りをすすめるべきです。遠州人の頭の中には、いつも天竜の杉、檜の山々が、忍び込んでいるはずです。天竜材は、節がきれで、遠州の空っ風にもまれて美しい色艶をもたらします。強度もあるし、持ちや香りもいい。杉、檜は暖かみがあり、感触が柔らかく、吸い付くように温かい。愛着は手で触れてこそわいてくるものです。
 10センチ角3メートルの長さの柱は1.2リットルの水を含むことができます。湿度調整を行っているのです。露結だなんて昔の家では聞かれませんでした。木そのものが断熱材で、保温性にすぐれています。そのうえ木の油は、香りと殺菌作用があります。だからこそ天竜の木にこだわっていきたいのです。杉檜が醸し出す普段着のやさしさ。
 木の家の良さは、どれをとってもすぐれた素材であることに異論はありません。日本人の持つ、あたたかさ、思いやり、安らぎは、木の家に住んでいたからです。 
                     
 国産材は高いと言う思い込みが、杉、檜を追いやってしまったのです。間伐材の利用や材木を計画的にストックしておけば、かなりコストを下げることができます。新築のなかで木工事費の占める割合は、総工費の30%です。その半分が木材費、残りは大工さんの手間賃。100平方m(30坪)の家の場合、木材費は310万円でしかないのです。それに持ちが違うから長い目で見れば経済的です。
 どこでも地元材が手に入る素晴らしい国。地元の材、地元の手で造る家は安上がりですし、体にいいのです。
 天竜川流域だけの問題ではない。熱帯林を守ることにもつながります。熱帯林の乱開発によって地球環境は危機に瀕しています。熱帯林からは大量の酸素が地球全域に送り込まれているのです。国産材へのこだわりはエコロジカルな地球規模の発想です。
わたしたちの目指す先ははるかに遠いかもしれません。だからこそ冒険心を持って立ち向かっていかなければなりません。
少年は樹上に家を持ち、少女は人形の家を持つ。

遠州 森の学校

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